ミシガン大学のデジタルカリキュラムセンター(Center for Digital Curricula)が開発したプラットフォーム「Collabbrify Roadmap」は、教師がカスタマイズできるカリキュラムのテンプレートを備えるほか、オンラインの学習コミュニティ構築にも役立つようだ。
対面授業とリモート授業の架け橋として機能
同プラットフォームは、教室でのすべての活動を自宅でもできるよう設計されており、対面授業とリモート授業の架け橋として機能するもの。多くの教師たちが直面している、目の前にいない生徒の指導内容を調整するのがむつかしいとの課題に対応する。対面授業とリモート授業を組み合わせて行う際に特に有用。1日中生徒に寄り添えて、教師が課題に役立つヒントを提供できるほか、生徒同士の共同作業を可能にする。
プラットフォームを利用する教師によれば、同プラットフォームは対面学習とリモート学習を統合する手段以上のものになっているようだ。プラットフォームの導入で生徒の学習方法が変わり、生徒同士が協力して問題を解決できるように。直接会う機会が減った生徒同士の交流手段にもなっているとのこと。
コロナの学校閉鎖で利用者が急増
実はこのプラットフォーム、昨年の夏にミシガン州の教師を補助するための学習ツールセットとして開発されたもので、今回の新型コロナによる学校閉鎖で利用者が急増したようだ。多くの学校は、Chromebooやタブレットといったデバイスを準備してリモート授業に備えた一方、学習コンテンツの準備のほうはすぐにとはいかなかった。そこで、学習コンテンツも提供されていて、教室と自宅でのシームレスな学習を促進する同ツールが活躍したとのこと。
無料で利用できるCollabbrify Roadmapは、いまのところミシガン州の学校が利用対象となっている。将来的には広く門戸を開く意向があるようなので、世界で利用できるようになる日が楽しみだ。
参照元:Roadmap for teachers: U-M free online learning platform paves the way/ The Michigan Engineer News Center