同バス停を運用することで、利用者の利便性向上とバス停の維持管理費捻出、公共交通ネットワークの発展に貢献し、「スマートバス停」の社会実装を進めていくようだ。
手間やコストを削減可能
同バス停は、省電力技術を駆使し、電源環境がないことで電子化がすすまなかったバス停をスマート化した次世代のバス停。導入予定の9ヶ所のうちバス乗降場7か所における運用は、熊本県内のバス事業者5社(熊本都市バス株式会社、九州産交バス株式会社、産交バス株式会社、熊本電気鉄道株式会社、株式会社熊本バス)が担い、熊本駅前電停2か所の運用は熊本市交通局が担う予定。
同バス停は、スマートバス停クラウド「MMsmartBusStop」によって時刻表の作成・配信が可能となるため、これまでのような時刻表の運用・管理の手間やコストを削減できる。なお、時刻表を多言語表示することでインバウンドにも対応していく。また、本体の電池残量やセンサの稼働状況などを見える化し、管理における業務効率化も図れるとのこと。
新たな収入源としての役割も
国土交通省の屋外広告物条例ガイドライン改正に伴い「熊本市屋外広告物条例」も改正。屋外広告物禁止地域内のデジタルサイネージであっても、時刻表やバス停などの維持に広告収益を充てる場合は、広告掲出が可能となったことをうけ、「スマートバス停」に広告を表示し、広告収益の一部をバス事業者がバス停維持に充てていくようだ。同バス停のデジタルサイネージには収入源となる広告のほか、運行情報やニュース、観光情報、災害情報、緊急速報なども表示されるという。
なお、広告代理店としてJR九州エージェンシー株式会社との協議が進行中とのことだ。
現在再開発中の熊本駅周辺では、交通結節点としての乗り換えの利便性向上に向けた乗降場の整備が進み、機能的で開放的な空間づくりが計画されているという。同バス停の登場で、生まれ変わる熊本駅周辺のイメージも変わってきそうだ。
PR TIMES