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NTT Comと三井不動産、ICTを活用した安心安全な街づくりに向け検証を開始

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NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)と三井不動産株式会社は、公園整備運営事業において、AI映像解析や位置情報解析技術を活用した「安心安全な街づくり」の実現に向けた実証実験を開始する。

実施フィールドは愛知県名古屋市の久屋大通公園の北エリア・テレビ塔エリア。ちなみにここは現在、公園に商業施設などを設置して、その収益を活用して周辺の整備・改修などを行う業者を公募する「公募設置管理制度(Park-PFI制度)」を活用し、全国で最大規模の再整備が行われているエリアだ。

AIで瞬時の人物認識が可能に

同実験では、公園内地下広場の防犯カメラの映像や来園者の位置情報データをセキュアなICT基盤に収集・蓄積し、AIなどを用いて解析する。これらのデータを、来園者の安全性向上と満足度向上、効率的なマーケティングに利活用していくとのこと。

防犯カメラ映像は、NTT ComのAI「COTOHA」の映像解析エンジン「Takumi Eyes」によってリアルタイムに解析される。顔がはっきりと映っていない場合でも、同エンジンの「全身照合」「顔照合」機能が瞬時の人物認識を可能にし、「リアルタイム人物トラッキング」機能により不審者の追跡や迷子の捜索などもできるようだ。

また、「車いす・白杖の物体検知」機能でサポートが必要な人を検知したり、「転倒検知」機能で転倒・うずくまりを検知したり、「人数カウント」機能で混雑状況を把握したりと安心安全な公園運営を目指していく。

位置情報をマーケティングに活かす

位置情報データの利活用は、株式会社データワイズとの協業により実現。匿名化・統計化されたスマートフォンの位置情報データから、来園者の散策状況などを抽出し、満足度向上につなげるマーケティングに活用するという。

具体的には、データワイズが公園および周辺の混雑状況や来園者の訪問頻度などの位置情報解析技術を、SaaS型ジオデモグラフィックダッシュボード「Datawise Area Marketer」を通じて提供し、公園内の各施設における来園者属性や行動パターンの違いを把握。これを来園者のニーズを満たす公園運営に役立てるということだ。

同実験は2020年9月18日~2021年2月末の期間で実施予定。NTT Comと三井不動産は、検証結果を踏まえ、来園者の嗜好を捉えた施設・サービス展開を視野に、NTT Comが提供する「Smart Data Platform」を基盤としてパートナー企業を募り、対象店舗や施設を2021年春以降順次拡大していく予定とのことだ。

NTTコミュニケーションズ株式会社

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