アプリ不要で翻訳
「はなして翻訳」は スマートフォンなどを通じて、話した言葉をお互いの母国語に翻訳できるアプリ。今回新たに通話内容をリアルタイムで自動翻訳する機能が追加。アプリがインストールされた企業や自治体のスマートフォンで、外国人の顧客や外国人従業員からの着信を受けると、翻訳されたそれぞれの母国語で 通話することが可能となる。言語は英語、中国語、韓国語に対応している。これまでは、「はなして翻訳」アプリをインストールしたドコモ回線のスマートフォンからの電話発信時のみ翻訳を利用できていたが、同機能により電話着信時の翻訳にも対応。発信側(外国人のユーザー)はアプリをインストールすることなく、電話をかけるだけで、翻訳を利用することができ、業務などでより利用しやすくなっている。
さまざまな場面で活躍
ドコモは、飲食・宿泊・製造業・病院・自治体・旅客など、多数の業種で利用されることを想定。同機能を活用すると 外国人の顧客からの予約受け付けや各種お問い合わせのほか、外国人従業員との勤怠に関するやり取り などにおいても、電話による遠隔地での円滑なコミュニケーションがより可能になることが予想されている。同社は8月には、名古屋市交通局が市営地下鉄で実施した防災訓練で、同アプリ「はなして翻訳」を活用した外国語放送の実証実験も実施。この実験には非常時でも外国人利用者に適切な情報提供をする狙いがあったといい、列車内で活用するのは全国初の試みだったという。実験の結果は、精度向上のために活用されるとのことで、こうした実験を通じで同アプリの精度は今後も高まっていくことだろう。
NTTドコモ