GITAI社とNanoracks社の取り組み
2016年に設立されたGITAIは、宇宙での作業をサポートするロボットの開発を通じて、宇宙における作業コストの削減を目指している。同社は、2018年にJAXAと共同研究契約を締結。JAXA内の模擬宇宙ステーションにて、ロボットによる作業代替実験を実施した。そして、今回GITAIとタッグを組むNanoracksは、人工衛星などに関連する商業宇宙サービスを世界30カ国以上で展開。世界有数の商業宇宙サービス提供事業者といえる存在だ。
気になる技術実証の内容は?
今回の技術実証では、GITAIが手がける宇宙用ロボットアーム「S1」を、ISSのBishopエアロック船内に設置。スイッチやケーブル操作といった船内作業に加え、宇宙用パネル組み立てなどの作業を同ロボットアームで遂行する。S1に関するすべての開発はGITAIが担当。Nanoracks社はNASAとの宇宙法協定に基づき、ISSへの打ち上げ機会の提供などを行う。GITAIは今回の技術実証を通じて、宇宙ロボット技術のブラッシュアップを図っていく。
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(文・早川あさひ)