デジカメやスマホを家族全員が持つようになって、写真がますます身近になっている今。それと同時に、何の整理もできず「撮りっぱなし」になってしまう事も多い。
そんな中、家族全員の写真や動画を貯めて共有できるデジタルフォトアルバム、『おもいでばこ』が、PC周辺機器の大手バッファローから発売されているのをご存知だろうか?最大1TBの大容量HDDで、カンタンに保存できる。
株式会社バッファロー、BBSビジネスユニットの根本 将幸(ねもと まさゆき)氏に話を聞いた。
■デジタル時代の「撮りっぱなし」問題
Q、バッファロー社が『おもいでばこ』の開発、発売に至ったきっかけを教えてください。
「当社はパソコンの周辺機器として、USBメモリーや外付けHDD、ネットワーク接続ハードディスク(NAS)などの製品を販売してきました。そういった機器は、『保存容量が足りない』や『ファイルを共有して使いたい』という幅広いユーザーに支えられてきました。
既存のそういった機器も、もちろん大事なのですが、『おもいでばこ』は、ユーザーのライフスタイルにフォーカスして、現在の課題の解決をこちらから提案させていただいこうという発想がきっかけで生み出された商品です。
デジタルカメラは一人一台の時代ですが、写真を見るという行為が全くおいついていないのが現状。撮影した写真を楽しむ機会が乏しく『撮りっぱなし』になっていることを解消できないかという思いから生まれました。『おもいでばこ』は、自動整理で、ひとまとめにして、家族みんなで楽しむという事を当社なりにとことんこだわって生まれた製品です。
家族で見てみると、とても楽しいということが『おもいでばこ』ユーザーの皆さまによって徐々に広がっている様に思います。」
■家族が昔の写真にカンタンアクセスできる喜び
Q、ファミリー向けの商品ですが、このサービスの開発時に苦労した事など、エピソードを教えてください
「開発時の苦労というより『おもいでばこ』の魅力が、なかなか伝わらないことのほうに苦労しました。パソコンで写真を整理している方には、『自分には関係ない製品』と思われてしまっていた様です。
『パパが写真をパソコンで整理しているから、おもいでばこのようなものは必要ない』、
『おもいでばこは、写真が整理できないシニアへのプレゼントに良いが、自分には関係ない』、といった形で捉えられていました。
ですが実際のところ、パソコンで管理している筈の写真はハードディスクの奥底にため込まれているだけで例えば、奥様が自分の子供の写真を見かえそうと思っても、そう簡単に見られるような状況でなかった、というご家庭も多いのではないでしょうか。
現在、『おもいでばこ』ユーザー同士のツイッターが盛り上がっていますが、そこからは、これまで、保管はしていたが見かえすということがまったくできなかった状態からの反動としての喜びがリアルに伝わり伝播していったのが大きいと考えています。」
Q、この商品をユーザーにはどのように使って頂きたいですか?
「写真を大切に考えている方にぜひご利用いただきたいです。写真は、シャッターを切りたい瞬間があるから撮影するものです。『おもいでばこ』を使って、撮影した瞬間を振り返って思い出したり、一枚の写真をきっかけに、家族のコミュニケーションが深まったり、そういったひとときを過ごしていただければ、とてもうれしく思います。」
■iPhone用アプリでもっと便利に
Q、4月8日にiPhone用アプリを大幅アップデートされたそうですね?
「『おもいでばこ』内の動画のストリーミング再生に対応しました。『おもいでばこ』のスマートフォンアプリは、大量の写真を『おもいでばこ』に保存しても、 カレンダー画面を開いてサクサクと楽しめる、『おもいでばこ』チームの自信作です。」
リビングに一台設置すれば、テレビや外出先のスマホからでも写真を家族全員で楽しめる商品。気になる価格は、バッファローの直販サイトでは1TB版が 37,851 円(税込)、500GB版が30,651 円(税込)となっている。
『おもいでばこ』
(Writer: Saera Jin)