以前、ユーザーが寝ている間だけ、スマートフォンの機能を貸し出し、がんの調査に協力するアプリ「Power Sleep」を紹介したが、スマートフォンをしばらく放置することで、チャリティに参加できる「Tap Project」というアプリが、UNICEFからローンチされている。
「Tap Project」のアプリは、Droga5というクリエイティブ会社が開発したもの。ユーザーは、スマートフォンのアプリを通じて、きれいな水が不足している地域のエリアにいる子どもに、1日分の水を寄付することができるという。
アプリのスタートボタンを押すとシステムが起動。スマートフォンの加速度計を用い、スマートフォンがタッチされず放置された状態にあるかをチェックする。
ユーザーは10分が経過するごとに、水のストックをゲットでき、Facebook上で現状を確認できる。すると、UNICEFのスポンサーであるGiorgio Armaniを通じて、1日分の子どもの水が寄付されるという仕組み。
このプロジェクトは、「世界水の日」にちなんで、3月1日~31日の間に開催され、参加した世界中の人々から協力を得て、スマートフォン総放置時間2億分規模の協力を集め、子どもにきれいな水を寄付する活動を実施したという。
現在はこの月間キャンペーンは終了しているものの、引き続きユーザーは「Tap Project」の寄付活動をサポートすることができる。ただスマートフォンを放置するだけ……といったような、気軽なチャリティであれば、一般ユーザーも参画しやすいもの。スマートフォンを使った世界レベルの活動は、今後もっと増えてくるかもしれない。
Tap Project