特に、オンライン診療アプリ「CLINICS」は、2020年4月にApp Storeメディカルカテゴリ第1位を獲得するなど大きな支持を得ているようだ。
そしてこのたび、調剤薬局向けの支援システム「Pharms(ファームス)」をリリース。「CLINICS」と連携し、調剤薬局の業務効率化と患者の医療における利便性向上を目指す。
オンライン医療を一気通貫
「Pharms」は、オンライン服薬指導、処方箋のネット受付、キャッシュレス決済、店舗・スタッフ管理という機能を備えたシステムだ。利用の流れとしては、「CLINICS」を利用してオンライン診療を受診した患者がオンライン服薬指導を希望する場合に、医療機関が処方箋情報をオンライン診療システムからアップロードする。患者は、「CLINICS」から薬局を検索して予約。調剤薬局が処方箋情報や保険証、オンライン問診の結果などを閲覧しながら予約日時にオンライン服薬指導を実施するという感じだ。
指導後、「CLINICS」で決済が行われ薬剤が配送される。
また、処方箋ネット受付も可能。これにより、来局する患者が「CLINICS」から事前に送信した処方箋情報をもとに、来局前に準備することが可能。患者の待ち時間短縮にもつながるだろう。
さらに、店舗数の多い調剤薬局でも店舗・スタッフ情報を一元管理できる。処方箋の受付時間やスタッフ管理、アクセス権限などは店舗ごとに柔軟に設定可能とのこと。
「CLINICS」を通じて
ここまでの流れをみると、患者が「Pharms」を利用するには「CLINICS」が重要になってくることがわかる。そこで「CLINICS」についても簡単に説明しよう。同アプリは24時間いつでも予約可能なオンライン診療アプリで、問診票や保険証などもアプリを通じて提出可能だ。予約した時間になると、医師からアプリ上で呼びだされビデオチャットにてオンライン診療を受けることができる。
診察後、登録したクレジットカードから自動で決済できるのも便利なポイント。その後の服薬指導の部分をより便利にしてくれるのが、このたびの「Pharms」というわけだ。
「Pharms」は2020年4月に発表されて以降、8月末までに約1,800店舗の事前申し込みがあったという。なかには、I&H株式会社や総合メディカル株式会社、たんぽぽ薬局株式会社などの企業の名も。
調剤チェーン企業ランキング上位20社のうち9社が申し込みを済ませており、同社は今後のオンライン服薬指導の普及において連携を図っていきたいとの考えを示している。
PR TIMES