エルピクセル株式会社（以下、エルピクセル）は、胸部X線検査における診断を支援するソフトウェア「EIRL Chest Nodule」を発売。販売名は、「医用画像解析ソフトウェア EIRL X-Ray Lung nodule」となっている。

医師の読影をサポート

「EIRL Chest Nodule」は、深層学習を活用したプログラム医療機器として、厚生労働大臣から医療機器製造販売承認を取得。肺がんなどのスクリーニングに広く用いられる胸部X線検査において、医師の読影をサポートする。医師単独で読影を行った場合との比較で、同ソフトウェアの併用による診断精度の向上が認められたとのこと。

「EIRL Chest Nodule」が胸部X線画像から検出するのは、一定条件を満たす「肺結節」の形状に類似した領域だ。肺結節は肺に何らかの異常があるサインとされ、これが見つかった場合は精密検査によって再確認を行うケースが多い。

胸部X線検査が抱える課題の解決へ

日本国内において、胸部X線検査は一般健康診断の検査項目に指定されており、多くの国民が定期的に胸部X線検査を受けている。そのため、医師が読影すべき胸部X線画像の量は膨大になる一方で、読影医の不足が深刻な課題になっているという。

そこで、ライフサイエンス領域の画像解析に強みを持つエルピクセルが、今回の「EIRL Chest Nodule」を開発。同ソフトウェアは、前述のような課題の解決に貢献するものとして、医療現場を支えていく。

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（文・早川あさひ）