そこで同社は、au向け「ウェザーニュース」アプリをバージョンアップし、浸水被害を疑似体験できる「AR浸水シミュレータ」をリリース。いざという時の安全確保や避難計画の検討などに活用できるアプリとして提供し、防災意識の向上に貢献していくとのこと。
浸水を段階的に確認できる
「AR浸水シミュレーター」は、目の前の場所が浸水したときにどうなるのかをARを使って視覚的に疑似体験できるアプリだ。例えば、自宅の玄関をスマートフォンのカメラに映し、浸水の深さを設定することで、そのとき玄関がどのような状況になるのかを映し出す。これをもとに、家具などを移動させ避難経路を確保しておくのもいいだろう。
浸水の深さは10cm単位で設定可能で、段階的な変化も見られるようだ。また、水流や水の色も指定することができるため、よりリアルに水害状況を擬似体験できるとのこと。
位置情報でも確認可能
同アプリでは、ユーザーの位置情報にもとづいた浸水リスクのシミュレーションも可能。これは、ユーザーの現在地と国土交通省が発表している洪水浸水想定区域データとを照らし合わせ、想定しうる最大規模の降雨で河川が氾濫した際のその場所の浸水の深さを表示するというものだ。
例えば、銀座駅周辺では50cm、浅草駅周辺では1mの浸水が想定されており、これを実際の景色に重ねて表示する。これにより、通勤などでよく使う道が浸水したときの状況を把握することもできるだろう。
同アプリは、Android専用アプリであり、起動にはGoogleのAR Core対応端末およびauMarket版「ウェザーニュース」アプリと「AR浸水シミュレータ」アプリの両方が必要。なお、同アプリは「ウェザーニュース」アプリのメニューからインストール可能だ。
同社は同アプリを通じて、自宅や勤務先の浸水対策、事前の安全確保や避難計画、防災意識の向上に貢献したいとしている。
株式会社ウェザーニューズ