1万人がアプリで茶道を体験
茶道学習支援アプリ「MatchaNote」は、2015年秋のリリース時から、ITを活用した茶道業界のユーザー体験向上を目指してきた。ユーザ数は約1万人となっており、お稽古登録・共有や茶道事典などの機能を通して、400年以上の歴史を持つ茶道と最新のテクノロジーを活用した世界最先端のユーザー体験を茶道業界において提供している。今回実装された「VRお稽古」では、一つのお稽古を100-200程度のステップに分割した3DCGを用意。3DCGは360度視点でのウォークスルーも可能でより自由な視点でお点前内容を確認することができる。
復習を手助けするメモ機能
3Dの利点を活かして、3D空間の任意のポイントにメモができる機能も実装。従来のメモでは、5W1Hを書いてからメモする必要があり、冗長なメモになりがちだった。しかし、同機能では、ステップと位置をビジュアルで指定して、本題のメモだけを記入することができるため、メモ行為自体のハードルを下げることで学習体験を深めることを可能にしているという。MatchaNoteが自宅でもより学びやすくするため、アプリに新機能を実装したように、新型コロナウイルス対策としてさまざまな企業や教室がオンラインレッスンや新サービスを導入している。他にも、創業300年の老舗・中川政七商店グループによる茶道ブランド「茶論(さろん)」がオンライン茶道稽古を開始させたことも話題を集めた。
アプリやオンラインのお稽古が広まっていくことで、感染症のリスクを軽減するだけでなく、これまで現地での受講が難しかった人への間口を広げるといった効果もあり、生徒にとっては多くのメリットがもたらされるであろう。
MatchaNote