これに伴い、スタイレムが運営するスワッチギャラリー内にWEB経由でシタテルに衣服づくりを相談できる窓口が開設されるとのことだ。
Techable(テッカブル)では、2019年5月にシタテルCTOの和泉氏にインタビューを行い、テクノロジーの力でアパレル産業の衣服生産を可視化する取り組みと今後の展望について話をきいている。
実際に素材を見ながら制作できる
シタテルは、「人・しくみ・テクノロジーで衣服の価値を変える」というミッションのもと衣服生産プラットフォームを運営中。ユーザーの要望に最適な生産リソースの割当と生産管理をワンストップで提供し、国内を中心に1,000社の縫製工場・生地メーカーなどと連携、16,000社のブランドやデザイナーが登録している。そんな同社の課題は、実際に生地や素材を見て衣服の企画を立てたいという要望に十分対応できないということだ。そこで、テキスタイル(布地)サンプルを展示しているスワッチギャラリーを運営するスタイレムとの連携を開始。
スワッチギャラリー内にシタテルに衣服づくりを相談できる窓口を開設することで、利用者は実際にテキスタイルサンプルを見ながら企画を進めることが可能となる。
こうして、これまで不十分だったテキスタイルを起点とした衣服生産サービスが誕生したのだ。
オンラインとオフラインの融合
一方スタイレムは、1864年の創業以来、繊維専門商社としてテキスタイル事業、アパレル製品事業、ライフスタイル事業、原料事業の4つの領域でファッション業界を牽引してきた。特にテキスタイル部門のシェアは業界トップ。年間に販売するテキスタイルは5,010万メートル(地球1周以上)にも及ぶという。そんな同社が展開するスワッチギャラリーでは、常時約2,000種類のテキスタイルサンプルが展示され、しかも毎月サンプルの入れ替えを行うことで、最新のテキスタイルを取りそろえている。
ちなみに、膨大な在庫状況をリアルタイムに照会できるサービスもあるようだ。
同提携により、両社はオンラインとオフラインを融合させ、テキスタイルを起点とした衣服づくりのすべての機能がそろうギャラリーの構築を目指していくとのこと。
PR TIMES