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ワシントン大の研究者が赤レンガをバッテリーに! 数十万回の再充電が可能

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Image: Energy storing bricks for stationary PEDOT supercapacitors/ nature communications

ワシントン大学の研究者が、建築材料として利用される赤レンガを蓄電に利用する技術を開発した。

この安価な素材がバッテリーとして利用できれば、低コストで非常用電源を家の壁に備えることも可能だろう。

これまでレンガは、太陽熱を吸収して保温するといった使い方はされてきたが、蓄電に利用する試みは初めてだという。

IoTデバイスを配置したスマートレンガが制作可能

研究者が開発した技術により、一般的な赤レンガを大容量蓄電デバイスに変えることができる。また、IoTデバイスを配置したスマートレンガも制作可能だろう。

同技術のキモは、太陽バッテリーなどに用いられる導電性ポリマー、PEDOを使用したコーティング手法にある。ポリマーに含まれるナノファイバーを、多孔質になっているレンガ内側に配置。こうした構造がイオンスポンジとして機能することで、蓄電や導電に一役買っているようだ。

また、酸化鉄でできているレンガの赤い顔料は、ポリマー合成に関する化学反応を引き起こすために不可欠とのこと。

50個で非常用ライト5時間ぶん

研究者によれば、蓄電レンガで作られた壁には、かなりの量のエネルギーを蓄えることができるようだ。レンガ50個あたり非常用ライトに5時間電力を供給するができ、蓄電ユニットをつなげて利用することで大きな電力が得られるだろう。

充電は1時間以内に完了し、数十万回の再充電が可能となっている。

建築材料がそのままバッテリーになれば一石二鳥。同技術は、災害時に強い家の建築など幅広い用途で活用されそうだ。

参照元:Storing energy in red bricks/ News Wise
Energy storing bricks for stationary PEDOT supercapacitors/ nature communications

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