この数字はTeslaの製品を上回り、EVとしては最高記録となる。Lucid Motorsは9月6日にAirのバーチャル発表会を開催するが、大きな関心を集めそうだ。
消費者にアピール
航続距離は電気自動車のスペックで最大の注目ポイントの1つだ。航続距離が長いほどに充電の頻度を抑制でき、消費者に利便性を提供できる。この分野で最先端をいくのがTeslaだが、今回のAirの517マイルはTesla車を含むあらゆるEVをしのぎ、最長となる。Airの航続距離テストは独立企業FEV North America IncがEPA(米国環境保護局)のテスト手法に基づいて実施した。
最終的には当局によってこの数字は確認されることになるが、承認されればかなり消費者にアピールするものになるのは間違いない。
価格は間もなく発表
Airはスポーツセダンで、見るからにシックな流線型デザイン。空気抵抗を低減することで燃費効率を高め、加えて改良を重ねたバッテリーも航続距離517マイルに貢献している。Lucid Motorsは数年前にアルファプロトタイプを発表した。その際の航続距離は400マイルだったことを思えばかなりの進歩だ。
発表によると、バッテリーパックの容量をかなり減らすことで車体の重さとコストを抑制し、内部空間も改善を図ったとのこと。最終的な内部・外部のデザイン、可能なコンフィグレーション、価格なども9月6日の発表会で明らかにされる。
Airは2021年初の納車開始が予定されている。同年は多くのメーカーがEV投入を計画していて、これまでTesla独断場だったEVマーケットが様変わりする可能性がありそうだ。
Lucid Motors
(文・Mizoguchi)