オンラインのコミュニケーションは、アクセスが簡単で匿名性があることから、ユーザー間の気軽な交流を後押しし、爆発的に広まっていった。一方で、情報の信憑性が低く、相手がどんな人かわからないために表層的なコミュニケーションになりがちだという側面もはらんでいる。

そんなネットコミュニケーションの一つの課題と向かい合い、開発が進められたのがアメリカ発祥のブログプラットフォーム「Storylane」だ。最大の特徴は、「誠実で、より深いコミュニケーション」を実現するというコンセプト。たとえば、サイト設立者のJonathan Gheller氏のプロフィールページにアクセスすると、Gheller氏が「Fashmatch」というサービスを立ち上げたときの話や、彼が人生で一番幸せを感じるときは何かといったような、人物像を深く掘り下げたプロフィール情報を目にする。つまり、ネット社会にありがちな、社会的な立場や職業といった情報の羅列だけではなく、その人がどんな人なのか、“素顔”が見えてくるのだ。

Storylaneでは、ユーザーがブログを書く際に、「一番楽しんでいる趣味は何？」「仕事でもっとも難しい点はどんなところ？」など、運営側がテーマのサンプルを用意してくれているため、自分らしさが伝わるプロフィールページを手軽につくることが可能だ。また、ユーザー同士で質問を投げかけたり、それぞれの投稿に対し、「like」や「I’m moved!（感動した!）」などのボタンを押して、フィードバックをおこなうこともできる。ただし、現在のところ、悪質なあおりや皮肉に対する対策が十分でないため、自由形式のコメント入力は制限されている。

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