遠隔で農園実習
同校では、製菓実習といった実践授業のほか、製菓作りに使用する野菜やフルーツといった「素材」を育てて自ら収穫する農園実習を行ってきた。通常であれば、神奈川県小田原市にある栢山ふれあい農園にてクラス全員で一つの畑を所有し、週に1度の農園実習を通して季節の野菜やフルーツの管理から収穫までを行い、採れたての野菜やフルーツを使った製菓実習に取り組んでいた。しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、新学期が始まった4月から農園へ行くことが出来ず農園実習を中断せざるを得ない状況となっていたという。
そこで導入されたのが、株式会社キューズが提供する画像配信サービス「ミエファーム」。農園に行かずともスマートフォン一つで畑の様子をみることができるため、生徒たちは、4月末より、スマートフォンに送られてくるミエファームが撮影した画像を通して野菜やフルーツの成長をもとに収穫時期を予想し、プロと同様、採れたての旬な食材を活用した製菓作りに活かすという授業実施してきた。
作業の効率化にも効果を発揮
農園実習は非常事態宣言解除後の6月中旬から少人数チームにて再開。現在は、ミエファームを通して野菜やフルーツの日々の成長を感じたり、雑草が茂っていれば農園実習時の作業は草むしりから行うことを決めるなど、作業の効率化に役立っているという。株式会社バンタンでは、運営を行う専門学校で積極的にテクノロジーを取り入れ、時代に合った教育を提供していくことを掲げている。2020年4月に開校したIT専門校「バンタンテックフォードアカデミー」では、全生徒とスタッフ、主要講師にチャットツール「Slack」を導入したこともを話題を集めた。2021年4月からは、バンタンが運営する全14スクールの新入生にSlackの導入することも発表しており、場所にとらわれずに「学びの価値」を最大化させていくことを目指すとしている。
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