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Tech 上空3万mでの科学実験!?成層圏への小型往復便「shuttleD」

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上空3万mでの科学実験!?成層圏への小型往復便「shuttleD」

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株式会社GOCCO.は、成層圏への往復便サービス「shuttleD(シャトルド)」の募集をスタートした。小型モジュールなどの活用により、上空3万mの成層圏での科学実験をサポートしてくれるサービスとなっている。

特殊なモジュール「shuttleDモジュール」を使用

shuttleDでは、「shuttleDモジュール」に検体を搭載する。そして、それを気象観測用バルーンに連結して成層圏へリリース。その後、パラシュートで海に着水したモジュールの回収を行う。

モジュールには特殊フィルム加工が施されており、防水性を保ったままで室外との通気性確保を実現した。直径90mm、高さ20mmの検体シャーレを最大10個搭載可能とのこと。また、着水時には外装フレームの浮力によって本体を海面より上に露出させられるため、モジュールへの浸水は発生しない。

成層圏へのリリース日時決定にあたっては、候補日の天候などの細かいデータを常時収集し、綿密なシミュレーションも実施する。当日のオペレーションは、バルーンを成層圏へリリースする地上地点のチームと、海に着水したモジュールを回収する海上地点の2チームに分かれて行われる。

「宇宙パン」と「宇宙ビール」を開発!?

shuttleDにて進行中のプロジェクトとして、「Stratospheric Food ~成層圏環境を生き抜いた酵母菌達~」が挙げられる。これは、「新しい食」の開発を目指し、shuttleDモジュールに酵母菌を搭載して成層圏へリリースするプロジェクトだ。

現在は、地上へ持ち帰った酵母菌から「宇宙パン」と「宇宙ビール」を開発中とのこと。果たして、その味や成分はどのようなものになるのだろうか?今後の展開に期待したい。

PR TIMES

(文・早川あさひ)

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