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超音速旅客機開発のBoom Supersonicがロールスロイスと提携、10月にデモ機公開へ

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そう遠くない将来、一部のビジネスパーソンは出張に超音速旅客機を利用するようになるかもしれない。

超音速旅客機を開発中の米航空スタートアップBoom Supersonicはこのほど、ロールスロイスとの提携を発表した。フル装備のデモンストレーション機を10月に披露する。

コンコルドよりも速い

超音速旅客機といえば英仏が共同開発し、2003年に退役したコンコルドが有名だが、Boom Supersonicが現在開発を進める「Overture」はコンコルドのスピードを上回る。

コンコルドのスピードはマッハ2.0。一方のOvertureはマッハ2.2(時速2335キロ)で飛ぶ想定。民間旅客機の2.6倍になるそのスピードを支える推進システムの開発をロールスロイスが担う。

ロールスロイスは車で有名だが航空機エンジンメーカーでもあり、長い経験で培ったその技術にBoomは頼る。

「持続可能性」がキーワード

両社はこれまでもコラボレーションしていて、今回の提携では両社のチームが合同で作業を行う。具体的には、Boomが開発した機体にロールスロイスが手掛ける推進システムを合体させる。

その際は「持続可能性」が1つのキーワードになるという。コンコルドが騒音や燃費などの問題を抱えていたことを念頭に置いてのもののようだ。また、既存のエンジンアーキテクチャが超音速フライトにも使えるのかどうかも研究することにしている。

Boom Supersonicによると、現在11時間かかるサンフランシスコ-東京間のフライトがOvertureでは5時間半となり、実現すれば空の旅を大きく変えることになる。

現段階では5〜10年内の実用化を目指しているとのことで、まずは実機の3割ほどの大きさとなるデモ機「XB-1」の10月公開が注目される。

Boom Supersonic

(文・Mizoguchi)

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