そうしたさまざまなニーズに応えることができるモジュラー式の電気自動車をドイツのEVスタートアップが開発している。10通りのデザインに対応する「eBussy」だ。
レゴのように組み立て式
eBussyの構想は「レゴ原理」に基づく。モジュールの組み替えで車のデザインを変えられると言う仕組みだ。eBussyのベーシックはフォルクスワーゲンのミニバスを彷彿とさせる細長い躯体。フロント部分はクラシックとモダンが混ざったようなデザインで、主に後部のモジュールを変えることでデザインを変えられる。
どんな車が可能かというと、まずワーゲンバスのようなバン。座席を3列並べられるスペースがある。それからフロント座席以外を荷台にした軽トラ風や、ピックアップトラック様のデザインもる。
座席を2列設けて残る部分を荷台にしたり、キャンピングカーとして使ったりとかなり自由自在だ。車高も変更でき、オフロードヤンピングカーも選択肢の1つとして提供される。
ソーラー発電モジュールも
eBussyはEVなのに加えて、ソーラーモジュールも用意されている。ソーラー発電をフル活用すれば1日200キロ走行可能で、大容量バッテリーを搭載した場合の航続距離は600キロを超えるという。日常使いには有り余るほどのスペックだ。また、各ホイールハブに20馬力のモーターを搭載することで、トルク737lbt-ft(1000Nm)というパワフルさも備え、バンやキャンピングカーとして安心して使える。資材を乗せるなど軽トラックとしてハードな使い方もできそうだ。
eBussyは2021年発売予定で、価格はベースモデルが1万5800ユーロ(約195万円)〜、キャンパーバンが2万8800ユーロ(約360万円)〜となっている。
eBussy