「GO」は、全国約10万台のタクシーと提携するアプリとして、まずは首都圏、京阪神を中心に17エリアで展開する。その後、順次エリア拡大と機能拡充を行い、将来的には日本最大級のタクシーアプリを目指すとのことだ。
「早く乗れる」体験を提供
「GO」は「MOV」をベースとしており、「MOV」の特徴である、ユーザーに一番近い車両を配車することができるアプリとなるようだ。タクシー車両とのリアルタイムな位置情報連携と高度な配車ロジックによる「早い乗車体験」を提供していく。2つのアプリの統合により、「GO」にはかつての「MOV」の車両と「JapanTaxi」の提携車両どちらも呼べるという強みが生まれた。配車可能な台数の拡大と、テクノロジーの力による配車ロジックをもって、よりよい乗車体験が実現しそうだ。
9月のリリース時には、「MOV」がサービス展開中の全国7エリア(東京・神奈川・埼玉・京都・大阪・兵庫・滋賀)に「JapanTaxi」の対応エリアの一部(千葉・群馬・茨城・愛知・奈良・宮城・三重・岐阜・広島・福岡)を加えた全国17エリアでサービス開始予定とのこと。
今、必要なタクシーアプリ
昨今のコロナウイルス感染症の影響でタクシーの配車数は減少したものの、アプリやタブレットを活用したキャッシュレス対応が評価されるなど、新しい生活様式のなかでアプリを使ったタクシー乗車が定着しつつあるのも現状だという。Techableでも取り上げたが、2020年5月に「MOV」は乗車中に料金のアプリ決済ができる新機能を追加した。このときまで「MOV」では、アプリ決済をするには配車の段階でアプリを利用している必要があったが、この新機能追加により、乗り場や道から乗車した場合も車載タブレットにてアプリ決済が可能となっている。
事業統合当初、「GO」のリリースは2020年度後半を予定していたが、タクシー事業全体の経営危機や新しい生活様式のなかでのアプリによる配車の必要性を鑑み、エリアや機能を絞った形での先行リリースとなったようだ。
なお同社は、タクシーアプリの運営を今後「GO」に一本化する予定ではあるが、一定期間は「GO」と「JapanTaxi」アプリを並行して提供していくとのこと。
PR TIMES