しかしもっとカジュアルに時間を共有できる方法が登場した。音楽ストリーミングサービスSpotifyの「Group Session」機能だ。最大5人が、居場所に関係なく音楽を同時シェアできる。
国境をまたいでの参加も
Group Sessionでは、ホストがリンクをつくり、音楽を一緒に楽しみたい人とそのリンクをシェアする。参加する側はどこにいようとも、他のメンバーと異なる街や国に住んでいても、受け取ったリンクからセッションに参加できる。参加者数はホストを入れて最大5人だ。最近はグループチャットにビデオ会議と、大人数でリアルタイムにやり取りできるサービスは増えている。しかし高品質の音楽を同時シェアできるサービスは珍しく、音楽好きの人同士が深くにつながれる手段となりそうだ。
チャット機能はなし
Group Sessionは純粋に音楽を一緒に聴くためだけのツールで、チャット機能などはない。つまり、ユーザー同士が連絡をとるにはサードパーティのメッセージアプリなどを活用しなければならない。リンクの共有も同様だ。Group Sessionの中では、メンバーなら誰でも音楽の一時停止や曲送り、曲のセレクトができ、そうした操作はすぐに各メンバーの端末に反映される。メンバーが次々に自分のお気に入り曲を選んで音楽パーティーすることも可能だ。
音楽共有と案内したが、実際にはポッドキャストも利用でき、リスニングサークルを催すのもありだろう。
Group Sessionはまだベータ版で、利用できる人はプレミアムユーザーに限定されているが、コロナ時代には特に有用な機能といえそうだ。
Spotify
(文・Mizoguchi)