設置にかかる時間を大幅に短縮
東急電鉄は、車両内のセキュリティ向上を目的として、2015年3月から車内防犯カメラの設置を進めてきた。従来の車内防犯カメラ設置においては配線敷設などが必要になるため、工事の期間として1両あたり2週間を要することが課題だった。そこで、LED蛍光灯一体型であるIoTubeを活用。1両あたり約30分での設置が可能になった。
今回、こどもの国線を除く東急電鉄の全車両1,247両への導入が完了。4Gデータ通信機能を備えたLED蛍光灯一体型の防犯カメラ導入は、鉄道業界では初めてのことになるという。
ほぼリアルタイムでの映像確認が可能に
通信機能を持たない従来の車内防犯カメラの場合、記録映像の確認にあたっては、カメラから記録媒体を抜き取って事務所などに持ち帰り、専用のパソコンを使用する必要があった。それに対し、4Gデータ通信に対応しているIoTubeでは、ソフトバンクのIoTカメラサービス「SecuLight(セキュライト)」を用いることで、撮影した映像を遠隔地からでもリアルタイムに近い形で確認できる。これにより、車両内トラブルなどへの迅速な対応が可能になる。
東急電鉄は、IoTubeの全車両への導入を通じて車両内セキュリティを高め、顧客満足度の向上を図る。また、将来的にはパートナー企業との連携も予定。IoTubeにさまざまなセンサーを搭載し、車内温度の可視化や不審物の自動検出といった新サービスの創出を目指すとのことだ。
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(文・早川あさひ)