学生を対象にしたハッカソン
同ハッカソンは、情報系の学生をターゲットにした3日間のイベント。社内の実課題を、数千億円分のリアル店舗の購買データを分析して解決・提案することが課題とされている。IT社員が常時メンターとして参加し、様々な角度からサポート・フィードバックを受け取れる仕組みのため、実際に入社した際に社員と働く感覚に近い体験ができるのも大きなメリットだろう。また外部企業のKaggle Masterも招かれるため、機械学習に関するフィードバックを受けることも可能だ。
実際の環境を開放
通常では扱えない規模・種類のデータセットを扱うことができ、実世界のビッグデータ分析が経験できる点も同ハッカソンの大きな特徴。同社アナリストが使用している分析環境を開放するといい、参加者の学生らにとっては貴重な体験になるに違いない。ちなみに、「弊社環境内で消費者購買データを分析し,分析結果のインサイトに基づいたドラッグストアでの施策の立案」が昨年の課題。参加者らは、ビジネスにおける考え方・技術やデータの知見を現場にどう落とし込むかなどを現場の社員から学ぶことができたという。優勝チームには豪華景品をプレゼントもあり。優秀者は新卒採用の特別選考枠への道も開かれるという。
他にも、学生向けのハッカソンとしては、グリコが、「AIとサービスをテーマ」にしたハッカソンを、IoTテクノロジー企業のソラコムが、「暮らしを豊かにするIoT」のアイディアを募るオンラインハッカソンを8月に開催。企業が主催のハッカソンに参加することは、現役社員から直接企業目線のアドバイスや評価を受けられるメリットがあるため、一つの経験として良い機会になるに違いない。
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