それは、センサーが仕込まれたシリコン製のバンド「Pero」。手にはめて空中で動かすと、マウスを使うのと同じようにPCを操作できる。さらに進んで、キーボードショートカットを自分独自の動作にカスタマイズすることもできる。
マウスに手を伸ばす必要なし
「Pero」は、センサーでユーザーの手の動きと指の圧力を感じ取り、それをコマンドに変換して、bluetoothでPCに送るウエアラブルデバイスだ。Microsoft OfficeやAdobe Creative Suite、様々なウェブブラウザ、ポピュラーなゲームソフトなどを、直観的な手の動作で操作できるようになる。例えばカーソル(矢印)を動かしたいときはその方向に手をやればいいし、手を素早く横に動かすと画面がスワイプする。YouTubeの音量を下げたいときは「→」「↓」の順番で動かせばいい。
Palmcat Corp.のニュースリリースによれば、あらゆるマウス操作をこれで行えるとのこと。キーボードを打つ途中でマウスに手を伸ばすのはけっこう面倒なものだが、Peroをはめていればマウスを探さなくてもいい。また、マウスのための平らなスペースも不要になる。
ショートカットをカスタマイズ
Peroには、コマンドとして使える基本的な動作がプリセットされているが、それ以外の動作をショートカットコマンドとして登録することもできる。縦横斜め、回転など16通りの手の動きと、その時の指の握り方3通りの組み合わせで、計48通りの動作をカスタマイズできるとのことだ。
「Peroは時代の一歩先を行くもの」と、Palmcat Corp.のCEO・Jungmo Kim氏は言う。当初のメインターゲットは新し物好きの人たちらしい。現在、クラウドファンディング中だが、すでに目標額の4倍が集まっている。
KICKSTARTER/Pero