このたび5つの賞が設けられ、その受賞者を発表した。
また、パーソルホールディングスは同アワードとともに、2020年令和の時代にふさわしい新しいはたらき方のロールモデルを表彰するアワード「PERSOL Work-Style AWARD 2020~はたらいて、笑おう。~」も開催。アクティブシニア、グローバルチャレンジ、ダイバーシティ、キャラクターなど計8部門を設け、この1年で「はたらいて、笑おう。」を体現した人々を表彰した。
5つの賞と選考基準
「TECH PLAYER AWARD 2020」は、今年1年で最も活躍あるいは挑戦したテックプレイヤー(企業・団体・人物)を表彰するアワードだ。第1回目となる今回は、「TECH PLAYER OF THE YEAR賞」「BEST DX COMPANY賞」「BEST UX TEAM 賞」「NEXT TECH PLAYER賞」「SOCIAL TECH PLAYER賞」の5つの賞を設けた。選考基準である「挑戦度」「新規性」「ソリューション完成度」「グローバル」「社会的影響力」という5つの項目において、テックプレイヤーの取り組みを厳正かつ多角的に評価する。
審査員に名を連ねたのは、株式会社メルカリ 執行役員CTOである名村卓氏や、フジテック株式会社 常務執行役員 デジタルイノベーション本部長の友岡賢二氏、さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中邦裕氏など、テック業界で活躍するメンバー11名だ。
受賞者は……
グランプリにあたる「TECH PLAYER OF THE YEAR賞」を受賞したのは、完全自動運転のプラットフォーム事業などを手掛け、自動運転用のソフトウェア「Autoware」をオープンソース化により自動運転の領域に革新をもたらした株式会社ティアフォー。「何かを自動で動かす」という拡張性を強みに、世界をリードする形で自動運転の実用化を進めている点が評価されたようだ。「BEST DX COMPANY賞」は、有限会社ゑびやと日本瓦斯株式会社の2社が受賞。ゑびやは、的中率95%を誇る飲食店における来店予測データシステム「TOUCH POINT BI」の自社開発、日本瓦斯はガス業界においてNCU(Network Control unit)「スペース蛍」の自社開発というDXを推進したことが受賞の決め手とのこと。
「BEST UX TEAM 賞」には任天堂株式会社のリングフィットアドベンチャーチームが選ばれた。ゲームを楽しみながら同時にフィットネス効果も体感できるという、ゲームの新たな活用法を見出したリングフィット アドベンチャーを世に出したことで、最も優れたUX設計と社会実装を行ったと評価されている。
次世代のテックプレイヤーを表彰する「NEXT TECH PLAYER賞」は、開成高等学校1年生の上原直人氏に決定。構文の読みやすさに優れた、まったく新しいプログラミング言語「Blawn」の構想から開発にひとりで挑み、約1ヶ月で実現する高い実装力が評価されたようだ。
テクノロジー業界に一石を投じ、業界の成長への貢献を称える「SOCIAL TECH PLAYER賞」には、2015年に日本発の深層学習フレームワーク「Chainer」をオープンソース化したChainerチームが選出されている。計算を実行したと同時に計算グラフも定義される「Define-by-Run」の実行方式は、ディープラーニングの世界標準となり、世界の針を前に進める技術であると評価されたという。
テックプレイヤーたちをあらゆる角度から評価する同アワード。このたびの受賞者の今後と、第2回以降の開催に注目したい。
PR TIMES