こんな不満を解消するHMDが開発された。特別にスリムな「Cinera Edge」だ。
マイクロOLED採用で著しいサイズダウン
「パーソナル・シネマHMD」というキャッチフレーズがつけられたCinera Edgeは、映画や動画コンテンツを、映画館のスクリーンと同じ大迫力で見れるのが売りのヘッドマウントディスプレイ。もちろんゲームに使ってもかまわない。一番の特長はスリムなサイズだ。特にディスプレイ部分は、現在市場で売られているAR・VRヘッドセットと比べて著しくコンパクト。(上下の厚みはわずか105mm)
スリム化の秘密は、マイクロOLED(マイクロ有機LED)にある。従来のLEDより微細なマイクロOLEDを使うことで、高解像度を維持したままスクリーンパネルを劇的に小型化できた。2cm幅のパネルには3600万個のマイクロOLEDが並べられており、解像度は2560×1440ピクセルになる。
3Dムービーにも対応
Cinera Edgeの優れた点は、サイズ以外にもある。まずは、デジタルシネマ向けの色域規格であるDCI-P3スタンダードが採用されていること。このため、映画館で見るのと同じ色で映画を楽しめる。また、マイクロOLEDの反応速度が、0.000001秒と極めて速いのもメリットだ。スクリーンパネルに映ったものがどれだけ速く動いていても、ブレて見えることがないと言っていいだろう。さらに、3D対応なので、専用機材やアダプターを噛ませなくても3Dムービーを鑑賞できる。3Dブルーレイも大丈夫とのこと。
ヘッドフォンには、4つのスピーカーが左右それぞれに内蔵されており、5.1chサラウンドの再生が可能。ドルビーデジタル(Dolby Digital)にも対応している。
現在、クラウドファンディング「Kickstarter」で商品化のための資金調達中。
Kickstarter:Cinera Edge, a 5K OLED HMD with Dolby Digital 5.1 Headphone