それが「FingerReader」だ。その名の通り、人差し指にはめて使うリング状のウェアラブルデバイスで、印刷された文字を読むために使用する。
ユーザーはデバイスを指に装着し、印刷された文字のテキストラインを指でなぞっていく。するとデバイスが指の動きに合わせて文字をスキャンし、音声で読み上げてくれる。
このデバイスの優れた点は、単語と単語の区切り、行の始まりや終わりを認識し、改行などをその都度振動して装着者に知らせてくれるところだ。
また、もしユーザーのなぞる指が読み取り可能なラインから外れてきた場合にも、振動して教えてくれ、正しいラインをキープするサポートをしてくれる。
紙媒体に印刷された文字だけでなく、タブレットなど電子媒体の文字の読み取りも可能だ。このツールは、目が不自由な人を手助けしてくれることはもちろん、例えば、書かれている文字を他言語の音声に翻訳して読みたいという人にも、役立ってくれるだろう。新たな読書体験の可能性を広げてくれそうである。
FingerReader