なお、東急リゾーツ&ステイが運営する施設における自動走行ロボットを用いた商品配送サービス提供と、楽天の自動走行ロボットを活用した無人配送ソリューションが提供先の運用のもと商用サービスとして展開されるのは今回が初となる。
BBQ食材を運ぶUGV
2020年4月24日にオープンした「グラマラスダイニング蓼科」には、ウッドデッキのプライベートテラス「THE DECK」やアウトドアグリルを楽しむ「THE ROOF」、食材・飲料持ち込み専用の「SELF DECK」、宿泊つきのグランピングを楽しめる「THE CAMP」があり、目的や人数に応じてさまざまな楽しみ方を選べるようだ。今回は、「THE CAMP」の宿泊客を対象に自動走行ロボットによる商品配送サービスを提供する。
これまで宿泊客は、「THE CAMP」の各テントヴィラに備え付けられたスマートフォンに内蔵されているアプリからバーベキュー用食材などを注文し、そのたびにスタッフが「THE ROOF」から「THE CAMP」へ配送するという流れだったが、今回はこの配送を自動走行ロボットが担う。
宿泊客が食材などを運んできたロボットの操作パネルに暗証番号を入力すると、配送ボックスが解錠され商品を受け取れるという仕組みだ。
これにより、非対面での受け渡しや配送時の省人化・効率化を実現していく。なお、サービス提供は2020年8月1日~9月22日の期間の土曜日、日曜日、祝日の宿泊者を対象に、夕食と朝食時に実施される予定。
自動走行ロボット、社会実装間近か!?
このたび導入された自動走行ロボットは、2019年9月に国内初となる一般利用者向け配送サービスを実施している。楽天と西友によるこの試みは、神奈川県横須賀市内の「西友 リヴィンよこすか店」から港湾緑地「うみかぜ公園」へ、一般利用者の注文した商品を届けるというもの。また、地方自治体やパートナー企業などと連携しながら社会実装に向けた実験も実施してきた。そして2020年内には自動走行ロボットの公道走行による配送サービスの実証も予定しているという。
政府は、宅配需要の増加や新型コロナウイルスに伴う非対面での配送ニーズの高まりを受け、公道走行実証を2020年内の早期に実行する方針を掲げている。これは同ロボットの社会実装にとって追い風となりそうだ。
ちなみに、東急リゾーツ&ステイの次の目標は、定住者が増加している「東急リゾートタウン蓼科」内の別荘地での買い物支援などを目的とした自動走行ロボットの試験運用とのこと。
PR TIMES