同社は日本を重点国と位置づけ、企業向けの相乗り送迎サービスと地方自治体・交通事業者向けのオンデマンド公共バス導入を推進していく構えだ。
このたび、株式会社ジュピターテレコム(J:COM)の全国約4,500台の営業車を使用したJ:COM MaaS (ライドシェアサービス)の実証実験に高精度のルーティングアルゴリズムを使用したアプリケーションを提供する。
グローバル展開する同サービスの実績
同社の保有するダイナミックルーティングアルゴリズムは、最小の車両台数で複数の乗客の効率的な相乗りを実現可能だ。オーストラリアではオンデマンド公共バス(MetroConnect)を運行したり、東南アジアでは企業や工業団地向けの通勤送迎サービスを展開したり、タイ、フィリピン、インドネシアではコロナ渦の医療従事者の通勤負担を軽減すべくオンデマンド送迎サービスの運行を開始している。
シンガポールでバスの運行や旅行サービスなどを展開中のWoodlands Transport Service社のTim Chan氏は同サービスを「ルートを効率化し、車両の使用率を向上させ、運転手と乗客のコミュニケーションを活発化できた。結果的に、クライアントやそのスタッフに対しより良いサービスを提供することができ、我が社にとってもクライアントにとっても利益になった。」と評価した。
3つのアプリで実証実験に臨む
日本初案件となるJ:COM MaaSの実証実験では、3種類のアプリをJ:COM専用にカスタマイズして提供する。営業員が希望する営業先への到着時刻を元にした送迎アルゴリズムを生成し、営業員の移動の効率化、生産性向上を目指す。今回提供されるアプリは「乗客者用」「ドライバー用」「管理者用」の3つ。
乗客者用アプリは、営業員がスマホアプリに乗降場所と到着希望時間を入力することでオンデマンド送迎車の予約ができるというものだ。ドライバー用アプリは、営業員からの予約情報をもとにルートが自動生成され、視覚的にナビゲートするというもの。
管理者用アプリでは、リアルタイムの車両の移動や過去の移動履歴を可視化し、移動情報を分析することでサービスレベル向上を図ることができるようだ。
この3つのアプリによって、営業員の移動の最適化やドライバーへのシームレスなナビゲート、オペレーションの効率化を実現していくとのこと。
同社のサービスが効率的で快適な移動を提供することで、乗客の利便性を高めるとともに、バスなどの車両稼働率を最大化させることでコスト削減にもつながりそうだ。また、少ない台数での運行を可能とすることからCO2削減などにも効果があるかもしれない。
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