メッセージアプリにアシスタント機能が備わっているってどういうこと?と思う読者もいるだろう。一言でいうと、やり取りするメッセージに基づいて、文字通りユーザーをアシストしてくれるというものだ。
■スケジュールや場所の確認が可能
例えば、友人とメッセージのやり取りの中でランチしようということになったとき、「○日の○時は?」と聞かれ、通常ならメッセージを一旦閉じてカレンダーをチェックするだろう。
しかしEmuでは、アプリ内にあるスケジュールのアイコンをタップすると、端末内のカレンダーと連携し、その日のスケジュールが表示される。日時が確定した場合も、アプリから端末のスケジュールに予定を加えることができる。そしてランチをするレストランの候補が上がると、賢いEmuはレストラン名からその場所やYelpの評価、予約の空き状況なども表示してくれる。
■位置情報のリアルタイムシェアも
レストランだけでなく、映画の場合も同様に、メッセージの文言に映画名が含まれると、その映画を上映している近辺の映画館を案内してくれたりもする。
そのほか、車のハンドルを握っているときにメッセージを受信したら「運転中」と自動返信する機能や、位置情報をリアルタイムに共有したり、リマインダーを設定したりできる機能なども便利だろう。
つまり、Emuはメッセージの内容を送受信と同時に分析し、ユーザーのニーズに先回りして情報を提供してくれるという、かなり有能な“秘書”がついたメッセージアプリといえる。
こんな気のきくアプリを誰が開発したかというと、Siri機能の開発に携わっていたGummi Hafsteinsson氏。実際、Siriの開発中にインスピレーションを得たようだ。
ただ会話をするツールというだけでなく、その内容にまで掘り下げてユーザーの利便性アップを図ってくれるEmu。ベータ版を終え、正式公開されたばかりだが、メッセージ業界に新風を吹き込みそうだ。ダウンロードは無料。
Emu