「フードロス」をテーマとした同コンテンストは、2018年と2019年にリアルイベントで開催され、累計参加人数は1,000人以上。第3回となる今回は新型コロナウイルス感染対策としてオンラインで開催することとなった。
なお、同実行委員会はボランティアで参加している現役の中高生を中心に構成され、今大会の実行委員長は現役高校生の加藤愛子さんが務めている。
アイデア料理でオンラインバトル!
同コンテストの開催期間は2020年7月3日~8月16日。参加者は、野菜や果物などの食材の「皮」を活用したクリエイティブな3分以内の料理動画と400文字のPR文章を特設サイトから応募する。調理方法は自由だが、「野菜・果物などの皮」「地元食材」「缶詰などの保存食」の3種類の食材をすべて1つ以上使うことがルールだ(上記3種類以外の食材は自由)。
バトルはチーム戦となっており、エントリー方法は2パターン。ひとつは、家族2人以上でチームを組む方法だ。家族チームの場合は自宅のキッチンで調理した様子を撮影する。もうひとつは、友人や同僚などと2人~4人で組む方法。この場合は、同じ場所で調理せず、それぞれ1品ずつ作ったり、アイデアを出す人と作る人をわけたりなどチーム内で自由に役割分担を決めて動画を作成するようだ。
審査は「アイデアの新しさ」「見た目の美しさ」「無駄のない工夫」「動画の楽しさ」をそれぞれポイント化し、合計ポイントで競う。2020年8月24日の結果発表ののち、同月中にオンライン表彰式を予定しているとのこと。
前回大会の優勝者は……
2019年に開催された前回大会の様子を見てみると、「フードロス」というテーマのもと「家庭であまり気味の食材」を持ち寄って新しい料理を生み出していた。48チームがトーナメント方式で熱戦を繰り広げ、その頂点に立ったのは「オーガニック料理教室G-veggie」(株式会社オンリーワン)。食材としてライトこんにゃくや食べるオリーブ、寒天、オレオなどを選び、オレオ入りハーブソーセージやオリーブの寒天バーニャカウダーなどを作り、見事優勝を勝ち取った。
ちなみに、2018年大会優勝の「オイシックス・ラ・大地」も決勝までコマを進めたが、おしくも敗退。
「フードロス」について考えるとき、年間約612万トンの食品廃棄のうち約半分は一般家庭ゴミからという事実、またその廃棄量は世界中で飢餓に苦しむ人々の食糧援助量の約1.5倍に当たるということなど、厳しい現実が見えてくる。
フードロス問題の解決は、SDGsにおいて「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させること」という目標が盛り込まれるなど、世界規模で取り組まれているのだ。
しかし、いまいちフードロス問題に興味がないという人も少なからずいるだろう。同コンテストは、そういった関心の薄い層でも楽しみながら「フードロス」を意識できるエンターテイメント性を持ち合わせている。
PR TIMES