神戸市とACALLがタッグを組んだ「ACALL FRONT」とは
神戸市東灘区役所とACALLは、「Urban Innovation KOBE(現在の名称は「Urban Innovation JAPAN」)」における2018年度上期の事業として、窓口案内アプリ「ACALL FRONT」を開発。きっかけとなったのは、来庁者案内において神戸市が抱えていた課題だ。同市は区役所の庁舎入口付近に案内係を配置しているが、職員によってサービスのレベルが異なっていたという。
これを受け、サービスを安定化させるツールとして「ACALL FRONT」が開発された。同アプリでは、案内係による情報やノウハウを蓄積する。そして、タブレットを通じた手軽な情報検索を実現し、スムーズな案内に役立てる。
東灘区役所で行われた実証実験では、「ACALL FRONT」の活用により、職員の案内不可件数が61.7%減少。また、1件あたりの平均案内時間も36.9%減少し、業務の効率化が実現したとのこと。同アプリは2018年12月に東灘区役所で導入され、昨年4月から神戸市の全区役所・支所で取り入れられている。
指で触れることなく「ACALL FRONT」を操作可能に
新型コロナウイルスの流行を受け、神戸市は感染対策となるようなテクノロジーを全国のスタートアップから募集していた。そして今回、同市による書類選考やWeb⾯談を経て、知能技術の接触感染防⽌AIソフトシステム「UbiMouse」が採択された。同システムを活用すれば、空中で⼿を動かすだけで、端末の画⾯操作を⾏うことができる。今回の実証実験では、前述の「ACALL FRONT」を「UbiMouse」と連携。「ACALL FRONT」が入ったiPadを、市の職員が指で触れることなく操作し、市民への案内を行って操作性を確認する。このようなシステムの活用により、withコロナ時代に適したワークスタイルを実現していく。
PR TIMES
(文・早川あさひ)