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2基の2周波GNSSモジュール搭載! マルチGNSS受信機「nico・one」8月発売!

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株式会社アカサカテックは、2基の2周波RTK-GNSSモジュールを1台に収め、コンパス機能も有する産業用のマルチGNSS受信機「nico・one(ニコワン)」を8月に発売する。

シンプルでコンパクトなのに高汎用性

同製品は、コンテナターミナルなどの貨物の積み替え拠点に設置されている大きな門形構造のトランスファークレーンの位置誘導・姿勢制御を目的として開発された。

「nico・one」に搭載されている2周波RTK-GNSSモジュールは、センチメートル級の精度で位置情報を取得可能。それを2基搭載したことで、トランスファークレーンにとどまらずクレーン船の位置誘導やクレーン先端座標の管理、重機など移動体の位置方位の管理など、さまざまなシーンで活用できる高い汎用性をもつ製品となった。

産業用の製品ということで、接続は高い信頼性と保守性を重視した有線接続となり、豊富な物理ポートが備えられているのも特徴だろう。動作モードや使用衛星・仰角制限などの設定は、シンプルなUIのWEBブラウザから簡単にできるそうだ。ちなみに、重量約400g、大きさは170mm(W)×120mm(H) ×50mm(D)というコンパクト仕様。

2基搭載だから……

GNSSモジュールを2基搭載したことによるメリットは大きい。これまで大型構造物や作業船などの姿勢制御や平行をとるためには、その両端に取り付けたアンテナを受信する2台のGNSS受信機が必要だったが、「nico・one」なら1台ですむ。

また、クレーン船の自船位置の管理とクレーン先端位置の座標管理を同時におこなえるのも画期的だ。パソコンと同期すれば、画面を見ながらセンチメートル級精度でクレーン船の誘導指示やクレーン操作が可能となる。

さらに同製品は、高精度なGNSSコンパス機能も実装。「ムービングベース」「分離型」という2種類のモードがあり、「ムービングベース」ではアンテナ1台のみで方位データを出力でき、「分離型」ではアンテナ2台を2m以上離して設置することで0.25°精度のコンパスとして重機などの移動体の方位を計測することが可能となる。

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