同社は、食品の原材料から製造、管理、運搬、販売といったサプライチェーンに透明度を持たせ、「食」の安全・安心を提供するサービスプラットフォーム「OrganicSmart」を日本で展開していく。
食品の「種子からテーブルまで」を知る
2018年11月設立の株式会社LOZIは、米国の大学研究者とともに「SmartBarcode」を開発し、複数の事業者や消費者が介在することで分断されがちなサプライチェーンをひとつのQRコードで可視化するソリューションを提供中だ。一方2019年11月に設立したORGANICSMART, Inc.は、飲食店や食品サプライヤーに対して食品追跡プラットフォームを提供するデータドリブンのテクノロジー企業。ブロックチェーンベースで透明性のあるトレーサビリティをP2Pネットワークで実現している。
このたび、LOZIの「SmartBarcode」とORGANICSMART社のプラットフォームを統合し、飲食店や小売店が透明性のある食品情報を消費者に提供でき、なおかつ生鮮食品のサプライチェーンマネージメント効率化を図れるシステムを構築した。
改ざん不可の真実の情報
「OrganicSmart」は、集中型データベースと分散型データベースの2つのシステムに改ざんされていないデータを格納するハイブリッドデータベースを採用し、ネットワークユーザーが承認した食品データのみが消費者に公開される。このデータには食品の起源、サプライヤー情報、詳細な物流情報などが含まれ、検証後の改ざんは不可能。「SmartBarcode」により、生産から消費までのサプライチェーンをスマートホンひとつで追跡・管理できるとのこと。
これにより「食の安全性」が可視化され、事業者は自社ブランドの信頼性向上やリピーターの醸成、ひいては利益向上へとつなげていけるだろう。また消費者は、公開された「真実の情報」により食品偽装を疑うことなく安心・安全に食品を入手できるようになる。
同社は2020年7月中に、名古屋市のカフェ「THE CUPS」と仕入先である小豆島の有機野菜生産者「HOMEMAKERS」とともに実証実験を開始する予定だ。また、今後は新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店や食品の安全性をアピールしたいスーパーマーケットなどにサービス提供するとともに、ORGANICSMART社との連携により、日本のブランド食材輸出にも注力していくとのこと。
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