数学の学習需要の急増を受けて、ロチェスター工科大学(RIT)の研究チームが、数式の検索に便利なインターフェイスを開発してくれた。
「MathDeck」を利用すれば、誰でも簡単に高度な数式を作成、編集、検索できるという。
手書き入力や画像の数式を認識
MathDeckは、「MathSeer」と呼ばれる数学のための開発プロジェクトの一環だ。数学を学ぶ人や研究者にとって、数式、記号の検索/共有を効率化するのが目的となる。数式の処理に使うマークアップ言語LaTeXの表記法を理解していなくても、高度な数学を正確に表現できるという。
検索は、LaTeXを利用した入力のほかに、数式の手書き入力や画像のアップロードで行える。機械学習により手書き入力や画像を認識。文脈によって意味が変わってくる記号につてもニュアンスを解釈してくれる。
気に入りの数式をカード形式で保存
セッションやお気に入りの数式をカード形式で保存して操作できるため、再入力の必要がない。また、数式やキーワードのオートコンプリート機能が含まれているため、正確に記述できなくても探し当てられる可能性もあるだろう。Wolfram|AlphaやMathematics Stack Exchangeなどの数学に特化したものやGoogleなど、11の検索エンジンが設定できる。
MathDeckは誰でも無料で利用できるので、数学を学習するときにはさわってみてほしい。
参照元:RIT researchers create easy-to-use math-aware search interface/ RIT