VRと音楽でより楽しめる
イギリスのブルーネル大学とエクセター大学の研究チームは、バイクエクササイズのためのVRバイク型コントローラーVirZOOMを使用し、VRが人々の運動意識にどのような影響をもたらすかを調査した。24名のボランティアが参加した実験では、バイクエクササイズの際にVRを使用した場合には、VRや音楽がない場合と比較して、「運動が楽しい」と感じる割合は26.4%上昇したという。さらに、VRと音楽を組み合わせると、17.5%の向上がみられた。この結果を受け、研究チームは、「バーチャルリアリティと音楽の組み合わせが、運動のみの状態だけと比較して、運動を楽しいと感じる気分を高めたことは非常に印象的でした」とコメント。バーチャルリアリティを音楽と組み合わせて使用することで、人々がより積極的に運動に取り組むことができる可能性があることを示しているという。
運動への意識変化に?
特に多くの人々がまだまだ外出の制限を受ける現在の状況においては、公衆衛生上の利点という観点からも、VRを使用した運動の効果についてさらなる研究が進められることが求められている。VirZOOMのEric Janszen氏は、「ユーザーは、VRを使用して運動することで、運動を楽しみに感じるようになる。これは、運動を長期的に行うことを奨励することになる」と述べている。すでにVRはリハビリテーションの際の使用でも効果を高めるといった研究が発表されていることもあり、今後運動やエクササイズの分野においての導入も促進されていくとみられる。
University of Exeter