しかし、持ち運ぶには少々かさばる点がネックといえるだろう。折りたためるような製品も最近は増えてきたものの、携帯性にはまだまだ改善の余地がある。
そこで今回は、コンパクトで近未来的なレーザー投影式キーボード「Serafim Keybo」をご紹介しよう。
コンパクトな本体と面白いギミック
「Serafim Keybo」は、直方体のユニークな形状をしている。ひと目見ただけでは、それが何なのかということさえ見当がつかないかもしれない。重量は約120gで、ポケットに入るようなサイズ感が魅力的。名刺入れと並べた写真を撮ってみて、セールスポイントのひとつであるコンパクトさを実感した。
本体の上部を押すと、スマホを支えるためのパーツがぴょこんと飛び出す。
これによってスマホを固定したら、「Serafim Keybo」を使うための準備は完了だ。なお、「Serafim Keybo」自体のサイズが小さいこともあり、6インチ以下のスマホの使用が推奨されている。
普通の机がキーボードに!
電源を入れてBluetooth経由でスマホと接続することにより、赤色の仮想キーボードが登場。一般的なキーボードと同じように文字を入力できる。正直なところ、机の上に投影された仮想キーボードを見て、「本当にこれで文字が打てるのだろうか......?」と思ってしまったことは事実。それだけに、実際に指で触れて入力ができたときの驚きと感動は忘れられない。
慎重に打たないと誤認識が発生するなど、物理キーボードに比べて慣れが必要だ。しかし、個人的にフリック入力より慣れ親しんだ形で入力できるメリットはある。また、「机を触っているだけなのに文字がインプットされている」という不思議な感覚は、何ものにも代えがたい。
専用アプリを使えば、楽器モードも利用可能
「Serafim Keybo」を紹介する上で、外せないポイントがもうひとつある。それは、製品と同名の専用アプリによる「楽器モード」だ。アプリを起動すると、先ほどの仮想キーボードがピアノの鍵盤に早変わり。これを使って、音楽を奏でられる仕組みになっている。
プリセットの楽譜としては、日本でも有名な「パッヘルベルのカノン」などが用意されている。
また、楽器はピアノだけでなく、ギターなどを選択することも可能。友人といるときに使えば、大いに盛り上がりそうだ。
「Serafim Keybo」は、株式会社Glotureが運営するECサイト「GLOTURE.JP」で購入することができる。同社が今年5月末に出したプレスリリースによると、人気で一時的に品薄状態になっていた時期もあったようだ。ユニークなコンセプトの製品として、購入を検討してみてはいかがだろうか。
(文・早川あさひ)