東京駅八重洲口の商業施設「グランルーフ」にて実験が行われ、ユーザーは行列に並ばず順番待ちができるようになる。
実証実験の概要
今回の実証実験は今年7月頃までの予定で、対象はグランルーフの地下1階にある飲食店となっている。ユーザーは店頭のタブレットやWeb経由で整理券を発券し、順番待ちをすることができる。その際にメールアドレスなどを登録することで、順番が近づいたときにスマートフォンで通知を受け取れる仕組みだ。順番待ちの間も館内を自由に過ごせる点は、大きなメリットといえるだろう。スマートフォンから「VACAN Noline」にアクセス
なお、順番待ちの状況は、グランルーフ入口のデジタルサイネージ(電子看板)にも表示される。これにより、施設内の飲食店の空き状況を把握できるとのことだ。
「混雑」とは無縁の世界に?
順番待ちが発生するほど人気の飲食店では、行列整理のための労力確保が必要になってしまう。加えて、アフターコロナの時代においては、人の密集自体が好ましくない。そうした状況を解決する今回の取り組みは、ユーザーの利便性向上だけでなく、飲食店の労力削減にも貢献していく。「VACAN Noline」を手がけるバカンは、飲食店などのリアルタイム混雑状況がわかるマップ「VACAN」の展開も進めている。AIとIoTを活用する同社の取り組みによって、私たちの世界は「混雑」とは無縁のものになるかもしれない。
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(文・早川あさひ)