2020年7月1日より3ヶ月間の実証実験を経て、10月から希望する市民へサービス提供するとのこと。
3方向へ異常を知らせる!
同サービスは、顔検知機能や音声認識AI技術、クラウドサービスを融合し、1日3回の写真撮影など高齢者の見守りにくわえ、離れて暮らす家族とのメッセージ・写真のやりとりやYouTubeなどの動画鑑賞、ロボットとの会話を可能にする。これにより、高齢者を見守るだけでなく一人暮らしの孤独感を癒やし、楽しい生活をサポートしていく。ちなみに、サービス利用中の高齢者が最も使っている機能は「おしゃべり機能」で、多い人は1日50回以上にもなるとか。
同市では上記のサービス内容にくわえ、全国初となるロボットを介した自治体と警備会社との連携をおこない、新たに緊急通報サービスに取り組むとのこと。これは、高齢者が赤い緊急通報ボタンを押すか、見守りのための写真撮影で3回連続カメラ前に現れなかった場合に警備会社・家族・自治体に緊急通報メールを送信するというシステムだ。
警備会社は緊急通報メール受信後ただちに高齢者へ電話をかけ、安否確認や必要な措置をとる。また、電話に出なかった場合は高齢者宅を至急訪問し対応するという。
変幻自在の「PaPeRo i 」
NECプラットフォームズは、さまざまな企業へ「PaPeRo i 」を提供しており、そこから新たなソリューションが数多く誕生している。例えば、株式会社システム・サイエンスやソフィアプランニング株式会社では受付業務をしたり、Microsoft PowerPointと連動して自動でプレゼンテーションしたり、タブレットで引いたクジの結果に応じてリアクションしたりと、業務効率化や省人化、販売促進など幅広く活躍中だ。
そういった数あるソリューションのひとつであるNECの「みまもりパペロ」はこれまで、兵庫県市川町や愛媛県西条市などで提供・検証されてきた。
NECは今後、ロボットを介して自治体と地元企業が連携するサービスモデルを提案・提供していくようだ。「みまもり パペロ」の提供を受けた自治体がNEC提供のAPIを利用し、宅配スーパーと連携した「買物支援」、病院と連携した「健康管理支援」などを開発・提供するという形を見据えている。
また、新型コロナウイルスの影響で訪問による見守りが困難になっている自治体に対して、非訪問・非対面での見守りを可能にする同サービスの活用を提案中とのこと。
高齢者の見守り、生活のサポート、孤独感の開放などの効果が期待できる同サービスは、2022年末までに1万人への提供を目標としている。
日本電気株式会社