安全な除菌作業をサポート
UV-C紫外線の照射には高い除菌効果がある反面、人との距離が近いと人体へ悪影響を及ぼしてしまう。そのため、高出力な紫外線ランプを用いて行う除菌作業にはリスクが伴い、運用は決して簡単ではない。そのような作業を補助するものとして、UV-C紫外線照射ロボットが開発された。このロボットは、Doogの特許出願技術である「メモリトレース機能」を用いて、あらかじめインプットされたルートを巡回走行し、適切な照射距離と時間に基づいた除菌作業を行う。これにより、安全な作業の実現だけでなく、作業の品質維持などにも貢献する。
つくば市庁舎において稼働試験を実施
今回はつくば市の協力のもと、閉庁後のつくば市庁舎における稼働試験も行われた。内容は、自動走行するロボットが椅子やテーブルなどの対象物に近づいて停止し、ランプを自動で照射するというものだ。安全のために、紫外線灯ではなく一般的な蛍光灯が使用されたとのこと。具体的な手順として、まずは約60mの巡回路をおよそ5分かけて誘導し、前述のメモリトレース機能で巡回走行ルートを作成した。同時に、計12カ所の停止ポイントにおける各10秒間の一時停止を設定し、ランプ照射のオン・オフも記憶させたという。その後、作成したルートにおける安定走行が確認された。
安全な除菌活動をサポートするための次世代ロボットとして、アフターコロナの社会における活躍が期待できそうだ。
PR TIMES
(文・早川あさひ)