音声で呼びかけるとGoogleアシスタントが買い物リストを作成
カルフールは、2022年までの中期経営計画で「28億ユーロ(約3345億円)を投資してオムニチャネル化を推進する」との方針を示し、2018年6月、グーグルと戦略的提携を結んだ。この音声ベースの新サービスでは、ユーザーが「Ok Google, je veux faire les courses(OK グーグル、買い物に行きたい)」という起動コマンドを呼びかけると、「Googleアシスタント」が自然言語処理(NLP)を用いて買い物リストを自動作成。
「チーズ」のような一般名から、具体的な商品名、ブランド名まで適切に処理し、ユーザーの購買履歴や商品の売れ筋などをもとに最適な商品を予測して、カルフールのネットスーパーのショッピングカートに変換する。
ユーザーは、その内容を確認し、必要に応じて商品や個数を修正したうえで、ネットスーパーでシームレスに注文できる仕組みだ。
また、「Googleアシスタント」は、ユーザーがこのサービスを利用するたびに、その購買傾向や嗜好などを学び、ユーザーに合った商品をより高精度で予測できるようになる。
フランスでは46%のユーザーが音声アシスタントを利用
フランス視聴覚高等評議会(CSA)らの2019年5月の調査結果によると、フランスのインターネットユーザーの46%が音声アシスタントを利用している。カルフールでは、ECの売上高を2019年度時点の13億ユーロ(約1553億円)から2022年度には42億ユーロ(約5018億円)に拡大させる目標を掲げており、この新たなサービスに期待を寄せている。(文 松岡由希子)
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