これは車に乗車したときに、忘れ物があると知らせてくれるというもの。「Bringrr」は、車のシガーライターソケットに差し込んで使う本体部分と、円形の小さなキーホールダーのような形状をした「BringTag」とを連動させ、スマートフォンで操作するという仕組みになっている。
まずユーザーは、外出の際に忘れたくないかばんや財布といったアイテムに、「BringTag」を付けておく。各「BringTag」は、Bluetoothのシグナルを発信するようになっており、ユーザーが車に乗ると、「Bringrr」本体がスキャンを開始し、タグ付けされた該当するアイテムがちゃんと存在するかをチェック。
もし、それらのアイテムが見当たらない場合、ユーザーにアラートを送り、どのアイテムがないのかを知らせてくれるようになっている。たとえば、“赤タグ=財布”というように割り当てられていて、赤タグが見当たらない場合、ユーザーには“財布を忘れてきた”とわかるわけだ。
また、約15~45メートルの範囲内であれば、タグ付けされたアイテムがどこにあるのか、位置を追跡することも可能で、アプリを通じて場所を探し当てられる。それでも見つからない場合、「BringTag」に内蔵されているスピーカーを作動させて、音を鳴らすことも可能。
Apple CalendarやGoogle Calendarといったカレンダーアプリと連動させることもできるので、たとえば旅行に出かけるときなど、特定の日にだけ「BringTag」が動作するように設定することもできる。
この「Bringrr」はウェアラブルツールのGoogle Glassにも対応している。ユーザーはGoogle Glassのディスプレイ越しに、忘れ物のアラートを受け取ったり、Google Glassでアイテムの写真を撮影し、バーチャルの「BringTag」を割り当てて使うことも可能だという。
現在のところ、車専用ツールとして開発が進められているが、車で通勤したり出かけたりしない人たち向けに、幅広いニーズに応えられるよう、さらに改良を進めていくことも検討されているという。“忘れ物”だけでなく、ペットの居場所探しなどにも役立ちそうだ。
Bringrr