顔認証と行動記録でなりすまし防止
同サービスは、航空業従事者の飲酒に関する不適切な事案が相次ぎ、整備従事者と運航管理従事者のアルコール検知器による検査が義務づけられたことを受け、導入されることが決定したサービス。顔認証と画像による行動記録を組み合わせることで、なりすましを防止し公正性を担保しており、同時に、導入先の基幹システムと連携することで、検査未実施時に運航準備を一時停止するなどの仕組みを構築することを可能にしている。立会人が介在することなくアルコール検査を実施でき、導入・運用コストの削減、オペレーションの効率化を実現している点も大きな特徴といえるだろう。
タニタのアルコール検知器と組み合わせ使用
検査には、ストロー方式で息を吹き込むタニタの燃料電池式アルコール検知器「ALBLO FC-1000」を使用。検査結果はALBLOクラウドに送信し、クラウド上で一定期間保持するとともに、サービスを利用する事業者のシステムに転送される仕組み。クラウド型のサービスのため、事業者はコストを抑えて短期間で導入が可能になるだけでなく、導入事業者のシステムと連携することで機能の拡張も可能だという。
タニタはこれまで家庭用から業務用まで250万台以上のアルコール検知器を販売してきた実績を持つ。今後、航空運送事業者のほか、バスや船舶などアルコール対策が必要な運輸事業者を対象にサービスを提供していくことも発表しており、アルコール検知器を製造販売だけでなくアルコールチェックの運用のサポートも合わせて行うことで、安全な社会の実現に一層貢献していくことを目標に掲げている。
タニタ株式会社