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布製からゴム製まで…どんな手袋でもタッチスクリーン対応に変える魔法のインク

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Nanotipsようやく春が訪れ、そろそろ冬の間お世話になっていた手袋などの防寒具を、しまってもよいかもと考えている人も多いだろう。最近ではスマートフォンを利用している人が目覚しく増えたが、タッチスクリーン操作をするたびに、手袋を外したりつけたりするのは面倒ではなかっただろうか。あるいは、わざわざタッチスクリーン専用の手袋を買ったかもしれない。

「どんな手袋でも、タッチスクリーンができればいいのに」、なんて思う人には「Nanotips」というタッチスクリーン機能を付与する専用液体がおすすめだ。「Nanotips」の開発者自身、値の張る革手袋を購入した後、その手袋がタッチスクリーンに対応していないために不便な思いをし、そこから開発を着想したという。

「Nanotips」は、人間の皮膚がもつ電気を通す性質を真似て作られ、伝導性のナノ粒子から成るpolyamideという溶液が用いられている。この特殊な溶液をグローブの指先に塗ることで、布製の手袋から革製のもの、建築現場で使用されるようなグローブ、ゴルフやサイクリング、スキーやスノーボード用のグローブまで、あらゆるグローブがタッチスクリーンに対応するようになるという優れものである。

開発者によると、伝導性をもたせることは容易だが、その効果を持続させることに苦労したという。溶液には“Nanotips Blue”“Nanotips Black”の2タイプがあり、“Nanotips Blue”は主にニットなどの布製品用として開発され、溶液が乾くと薄い透明の青色になる。“Nanotips Black”タイプは、革やゴム製などのより分厚い材質向けで、乾くと薄い黒色になる。青色タイプは1つのインクボトルで、指15本分に対応していて、効果の持続は約2、3週間ほど。黒色タイプは指30本分に対応、効果は数ヶ月持続する。ただし、効果持続時間は、使用環境や使用頻度によっても異なってくるという。

わずか2分ほどで溶液の塗布処理も完了するとのこと。もともとタッチスクリーン対応でなくても、どんな材質の手袋にも伝導性をもたせられる手軽で便利な「Nanotips」。開発者は、完全に透明な溶液開発を目指しているという。

Nanotips

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