カーネギーメロン大学の研究者は、我々が見ることのむつかしかった数学的な美を、数学者の力を借りてをジュアライズしてくれるツールを公開した。
「ペンローズ」の研究内容を示した論文は、7月に開催予定のSIGGRAPH 2020で発表予定だ。
数式を入力すると自動で翻訳
イギリスの偉大な数学者/理論物理学者のロジャー・ペンローズにちなんで名づけられた同ツールを使えば、数学的な抽象概念をイメージできるようになるかもしれない。
Excited to share our #SIGGRAPH2020 paper!
We’ve been building a new tool called Penrose, which takes a big step toward automatically visualizing mathematics.https://t.co/Tmkh92tHM0
You just type math notation & Penrose magically comes up with a visualization for you. pic.twitter.com/9QqXcCFend
— Katherine Ye (@hypotext) June 3, 2020
数式をよく理解している数学者も、図解するとなると数学以外の専門スキルが求められる。ペンローズは数式のビジュアライズを補助し、さまざまなタイプのイラストに落とし込むことを可能にする。
ユーザーが数学的な言語を入力することで、ツールが自動で翻訳してくれ、いくつかの候補図を生成。この中から最適な図を選択して編集できる。
ベン図からベクトル空間へのスタイル変換も可能
GitHub上の説明によれば、ユーザーは使い慣れた数式に近い文法を利用して、抽象的な概念の視覚化が可能になるようだ。また、ベン図からベクトル空間へ、といったスタイルの変換もできる。HaskellベースのシステムやNode.jsベースの開発環境のインストール方法なんかも示されていて、開発中のライブラリ構築に参加することもできるようだ。
数式を扱う人がビジュアライズの方法を身に付ければ、これを使ってさまざまな表現が可能になるだろう。
参照元:Penrose:from mathematical notation to beautiful diagrams/ Penrose.ink
Penrose: From Mathematical Notation to Beautiful Diagrams/ Penrose.ink