なお、同社が北海道内でまちづくりにAIを活用するのは室蘭市が初となる。
画像から見えてくる集客戦略
この取り組みの第1弾として、「道の駅 みたら室蘭」の売り場や飲食スペースにデジタルサイネージ型のカメラ筐体などを設置し、来訪者の人数や属性情報、動線の取得・可視化を実施。その解析結果をもとに、売り場設計や商品・飲食メニューを見直し、来訪者のニーズに合わせたサービス提供を実現していくようだ。なお、プライバシーに配慮し、取得映像については保存をせず、個人を特定できない抽象化データに加工処理後すぐに破棄するという。
同社は今後、同道の駅をはじめその他の観光施設において来訪車両の分析を通じた観光施策の向上にも取り組む姿勢を見せている。また、観光振興以外のインフラ整備や福祉・交通分野への参画も予定しているとのこと。
ニューラルポケット×室蘭市の可能性
同社は画像や動画における物体検知や種別分類、空間認識や人体・動態解析など多様なAI技術を独自に開発している。また、AI解析により得られたビッグデータを専用のデータアナリティクスプログラムで解析し、情報を定量化・可視化することで新しいサービスへとつなげていく。現在「モビリティ事業」「サイネージ広告」「アパレル需要予測」「スマートインフラ」「スマートシティ」という5つの重点事業を展開中。
一方、室蘭市は平成30年度より国土交通省の地方再生モデル都市に選定された。同市が賑わいの再生に尽力するなかで、同省はバックアップのひとつとして地方再生パートナー制度を実施。その流れで、同社と室蘭市は地方再生パートナーを介して交流をはじめた。
同社が今後、室蘭市のより広範囲な市政に参画することになれば、同社の目指す「AI活用を通じた未来社会の実現」へと着実に歩を進めることになりそうだ。
PR TIMES