従来の電子チケットや生体認証の課題を解決するものとして、今後は大規模イベントなどにおける活用を推進していく。
「MOALA QR」の概要
「MOALA QR」の使用方法として、まずはイベントの主催者が、専用アプリをインストールしたiPadやiPhoneを入場ゲートに設置。その端末で、来場者の顔認証およびQRコード認証を行う。基本的な入場管理はオフラインで完結するため、通信環境の整備を不要とした。そして、顔認証とQRコード認証の採用によって「非接触」を実現。来場者の入場に際して、現場スタッフや読み取り端末などとの接触がなくなった。また、来場者がQRコードを紙に印刷して持参できる点がメリットで、スマートフォンを持っていない人でも利用可能。
加えて、「不正防止」や「セキュア(生体情報の非保持)」も大きな特徴だ。転売やチケット偽造などによる不正入場を99%検知できるといい、その場合はアラートで通知。さらに、サーバーや入場管理端末などに生体情報を保持せずに機能するため、情報漏えいの心配もない。
開発の背景
新型コロナウイルスの影響を受け、スポーツやライブなどの大規模イベントにおいては、チケットや現金の受け渡しを最小限にする非接触の認証技術の必要性が高まっている。同時に、チケットの転売や偽造への対応も急務だ。そこで、スマートフォンを利用した電子チケットや生体認証の導入が進められてきた。しかし、従来の電子チケットには「スマートフォンが必須」「通信環境が必要」という課題があり、生体認証では「設営負荷の高さ」「生体情報の漏えいリスク」などがネックになっていたという。
前述のような課題を解決すべく、「MOALA QR」が開発された。今後は、大規模イベントなどでの活用を想定し、幅広く展開を進める見込み。
PR TIMES
(文・早川あさひ)