まずは都内主要6エリアの一部において、小型電動アシスト自転車のシェアリングサービスが利用可能になる。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ「非3密型」の移動手段を提供するため、当初の予定より早期のサービス開始となった。
「LUUP」の概要
「LUUP」は電動マイクロモビリティのシェアリングサービスで、過去にはTechableでインタビュー記事も掲載。将来的には同サービス内にさまざまな電動マイクロモビリティを導入予定となっているが、まずは小型電動アシスト自転車から提供をスタート。なお、このサービスは「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」に基づいて開始されている。今回のサービスでは、快適さと安全性に重きをおいたモデル「LUUP Cycle Lite(ループサイクル・ライト)」が利用可能。同モデルのコンパクトな機体が、レンタル場所である「ポート」の省スペース化に貢献した。これによって高密度のポート設置が実現し、現時点で都内57カ所に存在するポートは、展開エリア内の既存シェアサイクル事業者と比較して最も高密度に設置されているという。
料金は初乗りが10分100円で、10分経過後は1分あたり15円となる。利用可能なエリアは、都内の主要6エリア(渋谷区・目黒区・港区・世田谷区・品川区・新宿区)の一部。
先に述べた通り合計57カ所にポートがあり、安全性確保のため機体を50台に制限しているが、台数は順次増やしていく予定とのこと。
なお、現在はiOS版アプリのみの提供となっており、将来的にはAndroid版もリリースされる見込み。
サービス開始の背景
新型コロナウイルスの流行により、公共交通機関のあり方が見直されている。厚生労働省が今月上旬に発表した「新しい生活様式」では、「3密」を避けるための移動手段として徒歩や自転車による移動を推奨。今回の「LUUP」は数カ月後のサービス開始を予定していたが、前述のような状況を受けて「非3密型」の移動手段の提供が急務であると判断し、計画を前倒しした。
今後は、さまざまな人が自分に合った移動体験を選択できるような未来の実現を目指し、サービスの拡充を図っていくとのことだ。
PR TIMES
(文・早川あさひ)