米国の名門・スタンフォード大学のコンピューターサイエンス学部出身のKeith Wyngarden、Brandon Cheung、Michael Bernstein、Rajan Vaish氏は、人類の活動データを集めるため、「Twitch」というモバイルアプリを開発したという。
今や多くの人がもっているスマートフォンだが、私たちは日に何度も何度も、スマートフォンのロックスクリーン解除をするという行動をしている。このロックスクリーン解除の動作時に、ユーザーに1秒で終わるような、今いる場所に関する簡単な質問に回答してもらう。
たとえば、「今、周りに何人くらいの人がいる?」、「周囲の人はどれくらい活動的?」といったようなものだ。これら集められた回答データは、世界中の人類活動の調査データとして吸い上げられ、研究に役立てられる。
これまでにもユーザーの回答データを集めるようなアプリはあったが、わざわざユーザーがアプリを起動して、質問に自主的に回答しなくてはならず、回答者にとって負担が大きかった。
「Twitch」ならば、誰でもおこなうロックスクリーン解除時に、質問に答えるだけ。短時間かつ手間要らずで、ユーザーも活動に貢献しやすい。
現在のところ、科学の研究データとして活用されるために「Twitch」は使われているが、ブランドや企業がアプリを使って、ユーザーの意向やフィードバックを即座にキャッチしたり、マーケティングやビジネス戦略を立てるために、調査データを集めたりするような用途も考えられそうだ。
「Twitch」は、現在Androidのみに対応している。
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