今回のVRコンテンツは期間限定で公開。自宅にいながらにして、「旧堀田邸」の中にいるような映像を楽しめる。
自宅でも社会科見学ができるコンテンツ
新型コロナウイルスの影響を受け、休館が続いている文化財施設も多い。そこで今回、佐倉市教育委員会が、自宅でも社会科見学ができるコンテンツとして「旧堀田邸」のVR映像公開を行った。今回の企画は一般社団法人VR革新機構の協力によって実現したもので、5G対応の3DビューとVR映像を期間限定で公開。終了予定日は2020年12月31日となっている。
通常公開している玄関棟・座敷棟・居間棟1階・湯殿に加え、特別公開日のみ公開の書斎棟・居間棟2階も見学可能。パソコンやスマートフォンだけでも利用できるが、VR専用ゴーグルを用意することにより、さらに鮮明なVR映像を楽しめるとのこと。
配信は、佐倉市が新たにオープンした特設サイトの「ほっとすまいる佐倉」内で行う。
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ユニークな取り組みを続ける佐倉市
千葉県北部に位置する佐倉市は、江戸時代に徳川幕府の有力大名が佐倉城主を代々務め、城下町として栄えた。現在、佐倉城跡は千葉県で唯一「日本100名城」に選ばれている。また、佐倉城跡にある国立歴史民俗博物館をはじめ、美術館や音楽ホールなどの文化施設も充実。今回VR映像が公開された「旧堀田邸」は、最後の佐倉藩主である堀田正倫の邸宅として1890年に建てられた。明治時代の旧大名家による和風住宅が現存していることは珍しく、2006年に住居部などが国の重要文化財に指定されている。
そして、VR映像が公開中の特設サイト「ほっとすまいる佐倉」は、新型コロナウイルス流行に伴う「新しい生活様式」に寄り添った情報発信方法として、佐倉市が新たに立ち上げたもの。ユニークな取り組みを続ける同市には、今後も要注目だ。
PR TIMES
(文・早川あさひ)